タイル萌え

タイルを鑑賞している人は多い。各種SNSでサーチすると、全国にたくさんのタイルファンがいることが分かる。屋内のタイルは簡単には見られないが、建物の外壁に貼られた外装タイルであれば、街を歩きながら気軽に探すことができるので、街角鑑賞におすすめだ。

一口にタイルと言ってもその種類はさまざま。釉薬(ゆうやく)を施した施釉(せゆう)タイルは、陶器質の光沢と多彩な色味が特徴だ。また、釉薬の種類や焼成法によっても表情が変わる。

釉薬を施さない無釉(むゆう)タイルの中では、くしで引っかいたような細い溝の模様を入れる「スクラッチタイル」が有名。スクラッチタイルは昭和初期に流行した手法で、古い建築の外壁によく使われている。岡山大学医学部研究棟(昭和7年竣工/鹿田町)は、建物全体がスクラッチタイルで覆われており壮観。機会があったらぜひ鑑賞してほしい。岡山県近代化遺産リストに載っている貴重な文化財だ。

(text&photo 内海)

岡山芸術交流パブリックプログラム
オルタナティブマップ